TEDOYA TOGO MONTAGE

Life is colorful.

2006年07月

まあ、どうしても新作の話になってしまいますが、
お付き合いくださいませ。

7月もいよいよ本日で終わり。
8月の下旬にはクランクインが予定されている『ガールズトーク』も複数の作業を並行に進めています。
1年近くかかってしまったシナリオを元に徐々に数人のスタッフたちが動き始めています。

これが1週間もすると倍のスタッフが動き出すようになり、
2週間後にはほぼ全員が何らかの形でこの作品のことを考えるようになり、
なんてことになるのでしょうか。

とにかく仕事としてではなく、完全なる”好意”で集まってきてくれることへの感謝を忘れずにベストを尽くしたいと思います。
が、作品を作る以上は遠慮せずに向かって行きます。

たくさんの人を束ねることは大変なことで、
いつもあたふたしてるわけですが、
目指すべきところをしっかりと示せる監督でありたいですね。

さ、梅雨は明けました!
8月です。
勝負の時は…まもなく!?

先日東京国際ファンタスティック映画祭が中止になったのもまだ記憶に新しい中、
財政破綻した夕張市主催のゆうばり国際ファンタスティック映画祭も中止になりました。

夕張市のニュースがあってからどこかで予感していたことですが、
まさか本当になるとはね。
映画の街として愛されてきた街だったのにな…

財政を考えての中止を承知の上で一言言いたいのですが、
映画の街としてやってきて、これからもって考えていたならどうして無理してでも継続することを考えなかったのか。
それが不思議でありません。

金がかかる金がかかるって、職員のボーナスを払えるんだったらなんとかなるでしょうに。
文化だって、その街の大切な財産じゃないのかな。
文化を大事にできないのに映画の街ですなんて言ってほしくないですね。
失ったもの、特に文化はなかなか元には戻らないですよ。

財政より、自分たちのことだけを考えての中止でなければいいな…
いつかまた復活してほしいな。

ロケハン

ビバ3時間睡眠!
ってなけで朝もはよから横浜へ行って参りました。
本日は主人公が住むアパート、その街並みが獲物。
1年前からなんとなくイメージしていた街、それは横浜。

制作スタッフの車で横浜市内をまずは重点的に探しまくり、
午後は川崎、調布市、多摩市とガンガン移動につぐ移動。
道に迷ったりしていたら映画『花とアリス』で蒼井優が雨の中バレエを踊った公園にたどり着きました。

と感激したのもつかの間、3時過ぎの時点で全くの収穫なしに正直凹んでおりました。

リサーチしていたものの、住宅地にアパートは皆無だということを思い知らされました。
大学のあるいわゆる学生街を責めるも思い描く街並ではないので、引き上げたりしました。
それでもあきらめずに八王子市にかかった頃にビビッドカラーのアパートを何軒か発見しました。

発見したからといっても場所が遠かったり、
許可が取れないなどのトラブルがあれば別の場所になるわけで。
ひとまず初日として少しだけでも収穫があったことだけでもよしとしましょう。

あっという間に夜になって、ロケハンはそこそこにシナリオ片手に打ち合わせ。
やることが目白押しです。
どれからやろう…

もちろん最優先は、シナリオの決定稿をあげることです。
林君、フジロック帰りのリラックスした状態での執筆、お待ちしておりますよ。

スタッフキャストのスケジュール調整も始まり、
いよいよ始まったなというのが今の気持ちです。
早くもトラブルが起きたりと越えなきゃいかんこともたくさんだ…

それにしても今日は花火大会が各地であったということで、
浴衣の女性がちらほらおりましたね。
嗚呼、それなのにあたくしは…かれこれ3年ほどこの時期行きそびれてます。
今年は行こうか?行くぞ、おい。…誰と?

◆久々にカメラでの撮影。なんか夢中になっちった。

◆車でのロケハンは中学のときを思い出す。部活がない時に父光男とあてもなくドライブしたっけ。

◆切り替えがうまくできない。のが、悪いところだったりする。製作になるとまず、人付き合いがとたんに悪くなる。つい周りが見れなくなったりしちゃって…だからバランスがいい人がうらやましい。自分のバランスの悪さが鼻についてしまう。なんだ、この感じ。夏なのに。せっかくの夏なのに。

スタッフ全体での顔合わせが難しいため、
各パートごとに打ち合わせをしています。
学生でなくなってわかる、この苦労(笑)
撮影前にはなんとか顔合わせせねば!

本日は音楽打ち合わせでございました。
シナリオの反応はまずまずといったところ、
話題は常にクリエイティブでございました。
あ、ものつくってるな〜って。

色んなパートで話すということは、
一つの映画をいったん分解する感じがします。
で、それぞれ部品をああでもない、こうでもないって
言い合っているうちになんか形になっていくという…
おもしれーなー

時間はすでに3時過ぎ。
4時間後には電車に揺られて、横浜です。
寝るべ。うん。

◆浅野いにお『虹ヶ原/ホログラフ』を読む。1回だけだと理解しずらいが、1作1作挑戦するそのスタイルに勇気をもらう。

急遽入った単発のお仕事をしております。
虎ノ門という場所は通り沿いにすべての都市銀行が揃ってますね(笑)
新しい街というのはワクワクします。

ワクワクと言えば、新作。
今週末からロケハンがスタートします。
ロケハンは足で稼ぐがモットーなあたくしは、
とにかくその場所に足を運びます。
実際にその場に立つということでよりイメージを具体化できるもんです。
なんか素敵な場所に出会える予感がしております。

シナリオも徐々にスタッフの手に渡り、反応がかえってきてドキドキ。
第1稿は自分が書いていないのにどきどきしちゃってます。
書いてるのが男ってことで、今は特に女性の意見がほしいですね。

それにしても時間はあっという間に過ぎて行きますね。
焦ることは自分を見失うという意味でよくないんですが、
人生、多少は急ぐということが大切なときがあるかもしれませんね。
いっぱいやることあるけれど、ひとつひとつ着実にを心がけておりますよ。

なんでも”ため”というのは大切だなと思うんです。
で、たまったら惜しみなく発散させることも大切。
平日働いて土日休むというシステムは理にかなってますよね。

それにしても梅雨明けないですね。

2日連続の渋谷。
「リンダリンダリンダ」のペ・ドゥナ主演の『春の日のクマは好きですか?』をシアターNで鑑賞してきました。
ユーロスペースがリニューアルして中もちょっときれいになった映画館は新鮮でした。
ちょっと音楽がくどい感じもありましたけど、
ほのぼのしていて、ペ・ドゥナの演技が素敵でしたね。

夜は撮影のぐっさんとシナリオの読み合わせ。
全体的に、そしてひとつひとつのシーンを改めて読んで行きました。
反応はまずまず。
改善点をあぶり出しました。

こうやって形になると、色々なことが動いてきて、
来週には機材の下見やら本読みやら徐々に始動して行く新作なのであります。
明日も明日で打ち合わせでございまっす。

気がつけばハウルが見れませんでしたね。
ごめんね、ぐっさん。

話は変わりますが、去年スタッフとして参加した『夜のピクニック』の公式HPがリニューアルされました。
間もなく公開になるこの作品、ようやくですね。
予告編や公式ブログ等諸々見れますのでぜひアクセスください。

シナリオの修正作業を待ちながら私はというと、
映画館に足を運んだり、スタッフやキャストたちの予定調整をしたり、
いつの間にか不規則生活でございます。
知恵熱か風邪かわからない感じの熱さは夜のウォーキングでなんとかなりました。

今日は渋谷で開催されているぴあフィルムフェスティバルに足を運んできました。
『14歳』というスカラシップ作品の世界初上映という機会に立ち会って参りました。
すでに「ある朝スウプは」という作品がかなりの評価を得ているユニットの方々の製作でしたが、
映画に対する確かな情熱を感じると共に、創作意欲を刺激されて帰って参りました。

一方、お笑いのDVDも見まくっております。
やっぱりなんでも”間”なんですよね。
今までなかなか触れられなかったジャンルも体感しつつ撮影に向けて充電中です。

昨日の深夜のテレビで将棋の羽生さんが言っていましたが、
「変化を恐れず、進化して」いきたい今日この頃です。

<最近見た面白い映像たち>
不詳の人』 山下敦弘監督
フェイクドキュメンタリーっていえばいいのかな?とにかく主演の山本剛史さんの存在が、セリフが、しぐさが最高です。一度見たらクセになりますよ。
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Epoch TV square』シリーズ 出演:バナナマン、おぎやはぎ
いわゆるシットコムですね。男4人があるマンションの一室で繰り広げる笑いありときどき涙ありのコメディーです。

『日本沈没』観ました。
予想以上に面白かったです。
予算がいくらとかよくわからないけど、
ハリウッドに負けないくらいの力のある作品でございました。
どうやって撮影したんだろ?みたいな連続でございました。

実は小学校の頃、近所のいわゆるガキ大将の家にファミコンしに遊びに行った時、
オリジナル版のビデオをチラっとみんなで観た記憶があります。
内容はほぼ忘れてるんですが、モノクロの泥流だけは妙に焼き付いてます。

それにしても日本の沈みゆく姿は強烈でした。
これは明日のことかもしれない、って思うと余計にね。
専門的に観ると、シネマスコープっていうサイズがぴったりな内容でした。
キャストも結構面白い人が出ていて、大作ってすげえなと。
さすが東宝(笑)

あとはエキストラの方々の演技がよかったです。
これって大事なことだと思うんですね。
この人たちがうすっぺらいと作品全体がうさんくさくなるはずです。
そういう意味では9月公開予定の『夜のピクニック』のエキストラさんも負けてはいないですけどね(笑)

残念な点、これは作品のことではなくマナーのこと。
平日の昼はどうしてもこうなるのがストレスなんですが、
まず携帯の電源切らない、これは論外ですね。
あと途中で時間見るために画面を開く
せっかく感情移入してても冷めますよね。
特に今日は途中退席の際に席を立つ人が多くて、
それはかまわないけど気を使えないことが腹立たしかったですね。
せめてかがめよ!と。
極めつけはエンドロール見ない方々がぞろぞろと画面を横切る…
エンドロール見るのが偉いとかそういうことじゃなく、
まだ見てる人がいるのにこれまた気を使えないのも残念ですね。
あとはずっと解説しあってる老年夫婦とかいたりして、
映画見る環境は近年でワースト1な日でございました。

きっと制作者の方が込めたメッセージには今の日本を見つめ直そうよみたいなこともあるかと思うんですが、
そういう作品を見てからさっそくこれだとね…
なんとかならんのかな…

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