TEDOYA TOGO MONTAGE

Life is colorful.

2009年07月

次回作の準備の日々。
といってもまだ企画のちょっと先、シナリオ書く前の準備と言ったところでしょうか。
取材も並行に進めていまして、まさか自分が犯罪心理学の本を手に取るとはちょっと前までは想像もしてなかったです。
久々に来週打合せがあるので、徐々にまとめつつ。

他の企画もなぜか同時に動いていまして、
この秋のプロフィールビデオもまた今までにないパターンでのアプローチになりそうです。

打合せの時はお店に入る以上飲み物を頼むんですが、
珈琲にするか、紅茶にするか、
この時期はホットかアイスか色々選択肢があるもんで、楽しんで決めてます。
いつのまにか苦手だった珈琲も飲めるようになりました。

来月は色々なことが動き出します。
お知らせすることもちらほらと。

鎌倉に行ってきました。

とある方のガイドで
定番コースはほぼ巡らないというマニアックなコースで
竹林を眺めながら抹茶を飲んだりしました。
山の上ではまだうぐいすが鳴いていました。

途中から雨に降られまして、
ずぶ濡れなんでも受け入れてやるって感じで
小旅行の最後は江ノ電に乗りまして、江ノ島まで行きました。

映画祭が終わって燃え尽き症候群の状態で乗り込んだ鎌倉は
どんよりとした天気でも風情があって、
心を穏やかにしてくれました。
また違う季節に来たいな。

少しだけ元気を取り戻したところで、気持ちは次へ。

SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2009が終わりました。

結果としては、残念ながら賞にからめずということでした。
もらえたらいいね、なんて気持ちももらえなきゃもらえないで悔しいという。
これも向上心の現れでしょうか。

結果はどうであれ、本当に素敵な映画祭で、
主催者の方はもちろん、ボランティアで支えて下さったスタッフの皆さんのおもてなしに感動しました。
久々に作った作品で、夢みたいな時間を過ごすことが出来て感激しっぱなしでした。
ご来場頂きました皆さんにも改めて御礼申し上げます。

この映画祭を通じて新たに築いた縁、
濃密な時間の中で自分自身の進むべき道、
何よりもお客様の顔を見れたことすべてが大切な想い出となりました。

来年は…わかりませんが、
SKIPシティのスクリーンでまた上映されることを夢見て
もっともっといい作品をお届けできるように精進します。

ありがとうございました。

ある程度上映も落ち着きましたので、少しだけ裏話を。

■Last Morning
「つるかめのように」の英題はLast Morning。
これは今回のSKIPシティ国際Dシネマ映画祭への応募のために急遽考えたタイトルです。

Lastには、最後というのと、続くという意味がありますから
今回の作品をシンプルに表現したタイトルなのではと思っています。
ちなみにエンディングの曲のタイトルも『Last Morning』です。


■つるかめのように 長生きしたければ
   つるつる飲むな かめよかめかめ いただきます


劇中で家族揃って唱える食事の号令。
これは大学時代に組んでいたカメラマンが現場で流行らせていた号令なんです。
元々はボーイスカウトだった彼がその活動している時に唱えていたものらしいんですが、
いつのまにかこのフレーズが脳みその片隅に残り、
結果として今作の肝とも言えるポジションで採用されました。
今回の上映で一番聞かれた質問だったんですが、
もしかしたら川口市内で密かに流行っているかもしれません。


■この人でなければならなかったキャスト陣

ご覧になった方はお分かりだと思いますが、
非常に地味な作品ゆえどのパートもそれなりの実力を求められる作品でした。
予算の関係で何を優先すべきかというところで、
キャストだけは一切の妥協をせずにやらせていただきました。

この作品を作るきっかけになったのが、お母さん役の天田光子さん。
大学の卒業制作で今回のスタッフで参加してくれた薄倉の作品に出演していた彼女に目を奪われていました。
いつか自分の作品に、と思い続けていましたところようやく実現できました。
天田さんなしでは今回の制作は実現しなかったかもしれません。

それから演出面でも非常にお世話になった中田顕史郎さん。
撮影までの短い時間の中、初顔合わせとなるキャストを本当の家族のようにひっぱってくださいました。
舞台で培われた確かな演技力でちょっと不器用そうなんだけど、家族を温かく見守るお父さんを演じてもらいました。

そして、石津悠さん。
脚本を書き上げた時のイメージキャストで、
ちょうどその頃よく流れていた東京事変のPVを見たアタクシがその名を連呼していました。
名もない監督のそれも自主映画に出てもらえる訳がない、と思いながらも最終的には断られる覚悟で事務所に連絡をしてOKを頂けた時の嬉しさは最高でした。

リハーサルを重ねるごとに家族になっていく3人。
実は毎回1シーンを最初から最後まで1カットで撮影していました。
角度を変えても同じようにやるので、キャストにとってはテンションの維持が難しい中で乗り切ってもらいました。
つたないシナリオも感性豊かな3人の演技力で情感たっぷりな仕上がりになりました。


■4年越し

実はこの作品の企画は大学卒業の頃からありまして、
キャストのところでも書きましたが、天田さんの出演していた作品のイメージをベースにしています。
スタッフとの雑談でこの作品の元を話したところ、
その場にいた女性スタッフが涙を流し始めまして、
その反応を大事にネタ帳に温めていました。

制作の覚悟を決めたのは、数年前に大切な友人がお父様を相次いで亡くされた時でした。
個人的には親孝行のつもりで想いを込めていますが、
活動再開にあたり、10年後にも見れる作品を作ろうと夢中になって作りました。


と、思い返してみると裏話がいっぱい出てくる『つるかめのように』
小さな断片のような作品が立派な映画祭で上映してもらえることができて嬉しく思っております。
心の片隅でいいので、時々思い出していただけたらまた嬉しいです。

まもなく映画祭も終わりますが、次の作品に向けて段々と切り替えているところです。

猛暑日となった昨日、2回目の上映がありました。
平日の昼ということでどのくらいお客様が来られるのかやや不安はありましたが、大勢の方に見ていただけました。

近所に住むという大学時代の友達が来てくれて、
上映後の打上げは同窓会みたいになりました。

全体の解散後、制作スタッフとは反省会もしました。
厳しい意見も頂戴しながらも次回作の企画の構想を話しました。

帰宅すると別の映画祭の結果が届いてまして、こちらは落選。
これが現実、ということでまだまだがんばらにゃいかんことがたくさんです。
夢のような時間ももうちょっとで終わります。

会場まで足を運んで下さった皆様、ありがとうございました。
本当に小さな作品ではありますが、数年ぶりに再会できた方も多くて非常に嬉しかったです。

20日の表彰式は映画祭のサイトでライブ配信されるようです。
よろしければアクセスしてみて下さい。

本日7月16日(木)11:30から上映となります。
映画祭での上映も本日が最後となります。
お時間ある方は川口のSKIPシティまで足をお運び下さい。

----------------------------

SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2009
http://www.skipcity-dcf.jp

■上映日程(つるかめのように)
7月16日(木)11:30〜
(他作品との併映で約90分を予定しています)

※上映後にQ&A形式で舞台挨拶があります。

■会場
SKIPシティ彩の国ビジュアルプラザ 多目的ホール

JR川口駅から無料の直行バスあり。
毎時 00分 20分 40分(20分間隔)

■チケット
当日 800円

■URL
公式ホームページ
http://www.skipcity-dcf.jp/

デイリーリポート
http://www.cinematopics.com/skip2009/report.php

スタッフブログ
http://idcf.skipcity.net/

連日朝から川口へ。
映画祭で上映されている作品をできるだけ見るつもりなんです。
平日だというのにお客様が多いのはすごいことですね。

午後は池袋で本日上映最終日となった『レスラー』を。
ミッキーロークのかっこいい時を知らないアタクシでしたが、
「人生は過酷だ」というキャッチ通り、老いぼれたプロレスラーに容赦ないお話でした。
主人公の生き様がやけに彼なりに筋通していて、ラストの命をかけたプロレスの試合前のセリフが心に沁みました。
主人公にひたすら容赦ない映画、好きです。
作ってみたいな〜

さて、『つるかめのように』の上映が木曜日にあと1回ございます。
平日の昼ということでなかなか難しいかもしれませんが、
当分上映の予定はありませんのでこの機会にぜひ。

---------------------

SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2009
http://www.skipcity-dcf.jp

■上映日程(つるかめのように)
7月16日(木)11:30〜
(他作品との併映で約90分を予定しています)

※上映後にQ&A形式で舞台挨拶があります。

■会場
SKIPシティ彩の国ビジュアルプラザ 多目的ホール

JR川口駅から無料の直行バスあり。
毎時 00分 20分 40分(20分間隔)

■チケット
当日 800円

■URL
公式ホームページ
http://www.skipcity-dcf.jp/

デイリーリポート
http://www.cinematopics.com/skip2009/report.php

スタッフブログ
http://idcf.skipcity.net/

このページのトップヘ